蓄尿
治験に参加すると、試験によっては尿をボトルにためる検査があります。
この検査を蓄尿検査と呼んでいまして、12時間や24時間の期間中に出る尿を全部採取して解析していく検査になります。
多くの薬剤は身体の中に入った後、肝臓で代謝をされて便や尿として身体の外に出されます。
蓄尿検査では主に薬剤がどの程度尿から排泄されたかを調べていきます。
この検査で一番重要なのが、
指定期間の尿を確実に採取することです。
薬剤がどの程度尿から排泄されたかを調べるのは
尿中の薬剤濃度×ボリュームで導きだせるのですが、
少しでも尿を便器に流してしまったりすると正確なデータが導き出せなくなります。
治験中では稀にあるトラブルなのですが、
万が一誤って蓄尿中に尿を破棄しまった場合には、正直にスタッフへ申告しましょう。
解析後に発覚した場合には、時によって新薬の開発が中止になる事もあります。