採血に伴う気分不快|迷走神経反射|治験アルバイト情報

迷走神経反射

 

治験薬の投薬風景

採血や注射を実施した直後に、一過性で気分不快が生じたり血圧の低化や失神したりする事を迷走神経反射といいます。

 

迷走神経反射は、元来自分の体に備わった生体防衛反応の一種ですが、その防衛反応が過剰に現れた場合におこります。

 

迷走神経反射の主な原因は、過度の痛みや緊張による事が多いです。

 

私の経験では、初めて治験に参加される方により多く見られます。
発現頻度としては、100人の治験を実施した際に1〜2人程度です。

 

一回迷走神経反射が出た方は、
その後も迷走神経反射が比較的発現しやすいので注意が必要となってきます。

 

 

 

迷走神経反射は、先ほども記載した通り一過性の症状ですので
無理をせず安静にしていれば10分程度もすれば回復します。

 

迷走神経反射自体が何か後遺症を残したりする事はないのですが、
失神に伴う転倒には注意が必要です。
意識を失った状態の転倒は頭部を強打する可能性があり非常に危険です。

 

治験に参加した場合には頻回に採血される事となりますが、
採血直後はいきなり立ち上がったりせず、少し安静をとってから動き始める事が
迷走神経反射に伴う転倒を予防するのに重要となります。