PK/PD

PK/PD

 

PKはPharmacokinetics(薬物動態学)、PDはPharmacodynamics(薬力学)の略で、
いずれも薬物の効果を評価する指標です。

 

PKの解析は古くから行われており、
血液中の薬物濃度を測定することで、薬効の評価や副作用の予防に用いられてきました。

 

血液中の薬物濃度の測定のみでは
効果を判定することは不十分であることが近年明らかになってきており、
特に抗菌剤では原因菌の感受性や薬剤の感染組織移行性についても
考慮する必要があります。

 

これらを考慮し、
PK/PDは抗菌剤の有効で安全な投与方法を設計することを目的として生まれた理論です。

 

PKのパラメータには、最高血中濃度(Cmax)、血中濃度曲線下面積(AUC)があり、
PDのパラメータには最小発育阻止濃度(Minimum inhibitory concentration)があります。